外資系転職:オファーレター出る前に○○は危険!

2020-08-18

オファーレターなしは安心できない!外資系転職の落とし穴

オファーレターなしは安心できない!外資系転職の落とし穴

まず、外資系の転職の際には採用されたら最後の最後にオファーレターにサインをするというプロセスが発生する。

この「オファーレター」とは採用通知書のようなものだ。

オファーレターを受け取るまでは、
「最終的に本社OKが出ず、ヘッドカウントがフリーズした(そのポジションの採用予算がなくなった)」
「予算が下りなくなった。ポジションクローズだ」と言われ、
ほぼ採用と思ってた会社から「申し訳ない。今回はなかったことに。」と言われる事態が起こる。

そのため、オファーレターが出る前に今の会社を辞めるのは危険!だ。

外資系企業への転職は企業からオファーレターが出るまで安心できない!

ちなみにオファーレターはメールにpdfファイルで添付され、サインしてスキャンして返信するタイプだったり、リンク先からアクセスして、サインしてくださいという形が最近は多い。

なぜ外資系企業はオファーレターに時間が掛かるのか?

なぜ外資系企業はオファーレターに時間が掛かるのか?

ここはいくつか理由があって、採用プロセスに国をまたいで多くの人が関わっているのが大きい。

  • 人事担当者が日本にいない。グローバル全部を見るため、進めるのに時間が掛かっている
  • 採用プロセスに関わる人が多すぎて、最終承認に時間が掛かっている(日本、シンガポール、アメリカ、中国など複数か国の確認があると時間を要する)
  • 予算確保の”予定”だったが、まだ準備出来ていない

ほぼ採用の状態でオファーレターが遅いのは上記の理由が多い。

筆者も採用の意思をメールのみで受けた後、シンガポールの上司になる人に「一緒に働けるの楽しみだよー」と言われ、毎週テレビ会議で進捗を聞き、「予算が最終決定されなくてー」と言われ、1か月半後にようやくオファーレターが出た経験がある。

正直待っている間は「あーこれはフリーズ案件かもしれない・・」と何度も思った。

「英語が苦手な人が外資系へ転職するコツは?」知りたい人はコチラ

外資系企業の採用ってそんな簡単に止まるの?

外資系企業の採用ってそんな簡単に止まるの?

まず、外資系企業に転職のときによく聞く「ヘッドカウント」について。

「ヘッドカウント」とは頭数の意味で、その会社や部署で採用できる人数のことである。

外資系で働いていると採用中のヘッドカウントがなくなるのは珍しくない。正確には、”採用フリーズ”もしくは”ハイヤリンング・フリーズ”や、”ヘッドカウント・フリーズ”という言葉が使われる。

これらは外資系に転職するとよく耳にする。

このような事態が起こる理由は上から様々な理由で採用を止めろと指示が出るときに使われる言葉だ。例えば、

  1. ある職種やポジションの人数・採用予算に見直しが入った
  2. 業績が想定より悪く、全体的に採用を止める(コロナ禍ではよく聞くかも)
  3. あるエリアの採用予算を削る
  4. ある部署、エリアの撤退準備が決定した(これは、、、もう現場や現地の人が知らない裏々で・・)

これらは外資系企業にいると、珍しくはない。筆者も何度も目にしたことがある。

最終面接まで完了していた候補者が、会社側の予算の関係で採用を進められず、最終的にはオファーレターを出せずに終わったというのも何度も見た。

外資系への転職:失敗談「オファーレターって大切なんだ!」

外資系への転職:失敗談「オファーレターって大切なんだ!」

ケース1:メールの内定通知のみで退職願いを提出

これは知り合いAさんの初めての外資系への転職の時の失敗談。その時の上司のパワハラがひどく、早く辞めたいと慌てていたAさん。ある外資系企業の面接を3回ほど受け、上司はすごくいい人そう、給料もアップ、受かったら絶対ここが良いと心に決めていたそう。

最終面接から約1週間後、その会社の人事から直接「ぜひ一緒に働きたい。オファーレターはあと1週間ほど待ってほしい。」と連絡があり、その次の日に当時の上司に離職願を提出した。

ところが、数日後、「ヘッドカウントが予算の関係でクローズした。オファーレターは出せない。申し訳ない。」と連絡があり、Aさんは数か月間無職で改めて転職活動をすることになった。

転職活動の際に「なぜ次の職が決まってないのに辞めたのか?」と質問されることもあったそうで、当時は非常に大変な思いをしたそうだ。

オファーレターをもらってない段階で現職に対して「辞めます」というのは要注意!

ケース2:口頭内定もらって転職活動停止

私の後輩のBさんは転職活動中、複数社受けていたけど、ある1社を第一候補として挙げていた。最終面接の際にその1社から「ぜひ来てほしい。いつから入社できる?」と聞かれ、その後もオファーレターなしで「退職の意思を示してからどのくらい辞めるまで時間かかる?」「入社後は1か月シンガポールで研修だけど大丈夫?」など入社するまでの前準備の話で盛り上がっていた

安心したBさんはここで転職活動をストップし、進んでいた他の会社の面接も断った。ところが、なかなかオファーレターは出ず、具体的な入社の話まで進まない。口頭内定から約1か月後、「ヘッドカウントがクローズした」と連絡があり、口頭内定の話は白紙になった。

オファーレターをもらってなければ、まだ転職活動は終わっていない。

外資系への転職失敗しないためには?

外資系への転職のときにオファーレターがどのくらい大切か知っていますか?知らないと無職になるかも・・・恐ろしいオファーレターの真実について説明しています。

一番大事なのが、外資系に転職の時には

この記事のようなリスクの存在を知ること!

あとは外資系の転職に強い転職エージェンシーにサポートしてもらうのも重要だと思う。特に上記の失敗談は転職エージェントを介していたら注意してくれた可能性もある。

転職エージェントからプレッシャーを掛けてくれることもあるし、そのオファーレターの待ち時間の間にリスクヘッジとして別案件を提案してくれることもある。

英語の面接の練習にも対応しているオンライン英会話Bizmatesとは??

まとめ

  • 外資系転職はオファーレターにサインするのが最終プロセス
  • オファーレターが出てないのに安心するのはすごーーーーーーーく危険!
  • 外資系における採用フリーズ、ヘッドカウントフリーズは珍しくない!