TOEICが転職に有利はもう古い!?【実は意外と・・・】
TOEICスコアのアピールが転職・就職に有利というのは古いと言われることがある。しかし、実際には客観的に信用できる数値として活用している企業は多い。ほとんどの転職サイトには登録するときにTOEICの記入欄がある。企業側がそのTOEICスコアで就職希望者をフィルタできるようになっているのだ。
そして、昨今のグローバル化やIT化の促進に伴い、TOEICスコアを重視する企業は当分は増え続けると予想される。
TOEICは昔受けたけど、平均点くらいだったし。一体TOEICスコア何点くらいが転職に有利なんだろうなー。
目次
TOEICとは?
そもそもTOEICとは何なのだろうか?
TOEICテストの種類
TOEICは日本で最も認知度の高い英語能力を計測するテストの一つ。TOEICと書いて、トーイックと読む。TOEICにはリスニング&リーディング(聞く・読む)と、スピーキング&ライティング(話す・書く)の2種類がある。
もちろん、どちらも公式なスコアとして活用出来る。ただし、日本国内の就職・転職における指標ではTOEIC® Listening & Reading Test(リスニング&リーディング)の方が一般的なので、今回はこちらにフォーカスする。
日常生活やグローバルビジネスにおける活きた英語の力を測定する、世界共通のテスト。
(一財)国際ビジネスコミュニケーション協会の公式HP
聞く・読む力を測る TOEIC® Listening & Reading Test と、話す・書く力を測る TOEIC® Speaking & Writing Tests により、4技能(聞く・読む・話す・書く)全ての英語コミュニケーション能力がわかります。
TOEIC Listening & Readingの概要
試験時間 | リスニング約45分間 リーディング75分間 |
テスト結果 | 10~990点 5点刻みのスコアで評価 |
テスト形式 | マークシート方式 |
受験料 | 6,490円(税込) |
TOEICの点数は転職・就職に有利になる
企業が英語力のある人材を求めている
2018年11月~2019年2月に日本でTOEIC Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)はTOEIC Programを活用している企業・団体における英語教育・英語活用の実態調査を行った。
その結果、調査した企業の8割以上が「英語」のスキルを重視していることが分かった。
また、同じアンケートで企業がTOIECを採用している、参考にしている理由として、「認知度が高い」、「採用基準や指標が分かりやすい」、「実施しやすい(回数が多い、利用者が多い)」などを挙げており、決して英語スキルは無視できないものだとわかる。
「英語力」は、コミュニケーション能力や問題解決力と並んで必要な力として、企業からも期待されている。
英語力を証明するのは難しい
「TOEICの点数が高くても英語が話せない人は多いでしょ?」とはよく聞くが、点数など証明できるものがない限りは自分の努力をアピールするものがない。
そのため、TOEICの点数は英語力と英語学習を頑張った証明という点で、活用できるものだと考えられる。
このような経歴がある場合はTOEICなしで英語力を証明できる可能性が高い
- 海外の高校・大学を卒業
- 海外に数年住んでいた
- 外国語大や英語関係、国際関係の学部を卒業
筆者も日本育ちで地方の国公立大の理系学部出身なので、転職の時には英語スキルを証明するものがなかった。慌ててTOEICの勉強をして受けたことがある。
英語力は差別化できる要素になる
前述のように英語力を求めている企業は多い。一方で日本の教育課程を受けている人の中で英語を活用できる人というのはほんの一握りだ。そのため、ある程度の英語力を証明できれば、就職・転職において差別化できるのは言うまでもない。
おまけ:英語力以外のアピールにも活用可!
TOEICの点数で英語力のアピールはもちろん可能だ。それに加えて、英語学習計画をどのように行ったのか、どのくらいで目標到達したのかなど計画性や忍耐力、自己管理能力なども一緒に伝えることができる。
そのため、TOEICの学習を行う時は計画を立てて、どのように学習を継続するよう工夫したのかなどを客観的に説明できるようにしておくと良い。
英語力はなぜ重要視されるのか?
英語力を重視していることは分かったが、なぜ一体企業はそんなに社員に英語力を求めているのだろうか?
日本のビジネスのグローバル化
現代の日本のビジネスで成長をのぞめば、国内のみで完結出来るビジネスは少ない。海外とのつながりは欧米だけではない。東南アジアや中国、韓国、インドなど様々な国と関係して仕事を進めることも少なくない。
国内でも外資系企業が取引先なことも
日本でビジネスを行っている国内の企業でも、外資系企業が取引先になることも珍しくない。その場合、契約書、導入仕様書などの書類が英語であったり、担当者が非日本語スピーカーのこともある。
競合も海外事業に力を入れていたら・・?
今はどの業種にも海外事業に力を入れている企業がある。店舗やマーケットを国外に広げたり、日本以外の国を対象に製品を開発したりなどで事業拡大を行っている。その場合、他社も後れを取らぬよう他の企業も海外進出を狙ってくるだろう。
転職・就職で有利になるTOEICの点数
履歴書に書くのはTOEIC600点~
一般的に英語スキルを証明するためのTOEICスキルを履歴書に書くには600点~と言われている。600点を超えたあたりから、仕事で英語の活用も抵抗がないだろうと見る企業が多い。
600点未満で書いてはいけないわけではないが、「英語スキル」のアピールとして弱くなってしまう。600点あたりでまだまだ英語に慣れていないが、読み書きはある程度出来ると見られる。
【まずは目指せ600点!】オンライン英会話でTOEICの点数を伸ばすには??
TOEIC700点台:ある程度英語力 ※筆者が外資系転職したのはココ
上場企業の約6-7割はTOEIC700点以上で国際部門の業務遂行を任せることができると評価している。そのため、外資系企業や英語スキルの基準が高い企業意外であれば、700点を超えたら十分強調しても問題ない。
TOEICで700点以上のスコアを出しているのが約4割に満たない(2020年9月の結果より)ので、上位半分以内には入る。
私が外資系企業への転職に成功した時のスコアが750点。
この時は転職先以外の外資系企業からもスカウトメールが届き始めました!
TOEIC800点台:英語を活用した仕事を十分任せられる
TOEIC800点を超えると外資系企業の転職も問題なく、大手企業が求める英語力も基本的にはクリアされている。また、社内で英語力向上を推進しているプログラムがある場合、800点を超えればお祝い金的なものが出る会社もある。
【TOEICの勉強法失敗例】900点超えをした筆者が勉強法を振り返ってみた
TOEIC900点台:業務上英語の活用は問題ない
TOEICが990点満点なので、900点を超えれば、自信を持ってアピールができる。また、採用に必要とする最低点数として、TOEIC900点以上を求める企業はほとんどない。
ちなみにTOEIC900点以上は受講者の6%未満だ。
TOEICのスコアを活かした仕事を探すには?
TOEICのスコアを活かした仕事を探すには、転職エージェントに相談するのが一番早い!また、キャリアプランとともに「自分の英語力が強みになる仕事」を確認しながら進めるのも大切だ。
転職エージェントでピッタリな案件を探す
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キャリア・トレーニングで転職の方向性を相談
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「転職活動がうまくいかず、50社落ちていたところで出会ったPOSIWILL CAREER。 自分で転職活動をしていた際に1社内定が出たこともありましたが、なんとなくしっくりこなかった為辞退。 そんな状況の中でPOSIWILL CAREERを使い、軸が明確になったことで1社受けて1社内定。今は新しいキャリアを築くことができました。」
ゲキサポ!公式HP 利用者の声
「今の大企業から本当に転職していいのか、全くの異業種/あまりに規模の小さな会社への不安でした。 トレーナーと「軸」(=なぜ、リスクを負ってまで転職をするのか)を再度、徹底的に追及し、 自分の「夢 / やりたいこと」を明確にして無事、転職。」
ゲキサポ!公式HP 利用者の声
スコア・点数を上げるには?:勉強法
TOEICスコアを上げるには、英語を話すための勉強法とは異なる勉強が必要だ。
TOEICは特徴のあるテストだから、特化した教材やカリキュラムで学習を進めるのが効率が良い。また、定期的に開催されるテストのため、出題傾向なども分析されているので、書籍などで参考にするのもムダな時間を使わずにスコアを上げられる。
TOEIC勉強の心得
TOEICには出題形式や出題傾向がある。そのため、対策や勉強も準備なしに勧めるのは推奨しない。下記の項目を参考に学習の進め方ることをお勧めする。
- TOEICの出題形式を確認する
- 自分のレベルを確認する(模試などを一度試すのがオススメ)
- 自分の苦手分野を把握する
- 勉強の進め方を決める
- 目標(いつまでに○○点達成)を立てる
オンライン英会話
特にTOEIC以外の英語も勉強している人は、TOEICのカリキュラムを組み込んでいるオンライン英会話を活用するのが、コスト的にも時間的にも効率が良い。
TOEICに対応しているオンライン英会話もそれぞれ特徴があるから、自分に合ったものを選んでみてください!
- 豊富な教材を活用したいや、TOEICS&Wも受けてみたい人にオススメ ⇒ 【QQ English】安心の日本人サポートとレッスン保証制度
- TOEIC本番で緊張してしまうのが悩みの人にオススメ ⇒ 24時間オンライン英会話スクール EFイングリッシュライブ
- 短期集中でTOEICの勉強を行いたい人 ⇒ ネイティブキャンプ
それぞれの詳細はこちらにまとめてあるので、参考にしてください↓↓
TOEIC向けオンライン英会話3選【詳細を知りたい人向けまとめ】
- TOEICの勉強の進め方が分からない
- TOEIC学習中もスピーキングの勉強も止めたくない
- ひとりで勉強を継続する自信がない
- 今の自分に合った教材を選ぶ自信がない
- 教材を準備する費用を節約したい
アプリで独学
まずはTOIECを集中的に勉強したいが、時間をじっくり取るのが難しい人。もしくは、進め方や自分のレベルが分からない人にはアプリが一番オススメだ。
TOEIC学習に最適なカリキュラムを用意しており、スマホで勉強できるので、通勤や入浴中なども学習時間に充てられる。
TOEIC学習向けアプリで有名なのが、「スタディサプリ」。1回3分から学習できるので、忙しい社会人のスキマ時間勉強のお供に最適!
250点アップはじめ、続々とスコアアップ報告が届いているという実績もあり、無料で7日間お試し可能なので、ぜひ↓↓より一度お試しください!
スタディサプリ ENGLISH まずは無料体験!
- スキマ時間もムダにしたくない
- 自分のペースで勉強したい
- 勉強の進め方が分からない
- リーディングや文法、単語に特化した勉強を行いたい
市販のテキストで独学
TOEICは国内で認知度の高いテストなので、教材は豊富にある。リスニング向けの練習問題、模試形式の問題集、テスト傾向をまとめた書籍、リーディングや文法の説明など、自分の弱点や勉強時間が不足している分野に合わせた書物を選んで進めるのが良い。
本記事にも先ほど記載している、スコア別のオススメ書物もぜひ参考にしていただければと思う。
- 自分のペースで勉強したい
- 自分の弱点に集中した勉強を行いたい
- TOEICの回答テクニックも学びたい
- TOEICの出題形式に近い模試を練習したい
詳しいTOIECの勉強法・失敗談
より詳しいTOIECの勉強法や計画の立て方、失敗談のまとめはコチラでまとめてあるので、ぜひご参考にしてください。
TOEIC900点超えの筆者が失敗体験をもとに!【勉強法まとめ】
TOEICは転職に有利なのか?:まとめ
TOEICは600点以上であれば履歴書に記入してアピールが可能。自分が目指す仕事内容に応じて、目標スコアを目指すのがベスト。そして、自分のTOEICスコアを武器にぜひ自分のキャリアアップや目標としている仕事を実現してほしい。